CROSS 2015 に参加してきました

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れごおです.
ちょっとだけ畑違いな感じもしますが、横浜は大さん橋で開催されました『ENGINNER SUPPORT CROSS 2015』( http://2015.cross-party.com/ )というWeb業界のカンファレンスに参加してきました.
私はゲームエンジンなんぞを作ってばかりいたので、Webとかクラウドとかの知識に乏しいところがあると感じておりまして、昨今のゲーム・アプリ業界の動向を考えると「この状況はまずいぞ...」と考えていたところにこのカンファレンスの存在を知って、参加申し込みをしたわけです.
Webエンジニアと呼ばれる人たちの生の声といいますか、ホットなキーワードが拾って来たいなという期待を込めて参加させていただきました.
そんなわけで、ざっと参加したセッションと雑感を書いてみたいと思います.
アジェンダはこんな感じ...
  • 『はやぶさ開発者に聞く〜一度きりのテスト対策〜』(和田 卓人/タワーズ・クエスト株式会社代表取締役社長、鳥居 剛司/株式会社バスキュール、成田 一郎/JAXA(宇宙航空研究開発機構)
  • 『IoT・ウェアラブル・VR〜今後のデバイスに向けた開発手法について〜スマホの次を見据えて〜』(佐々木 浩一/ニフティ株式会社)
  • 『Webエンジニアなら抑えておきたい最近のOSS事情』(中津川 篤司/株式会社MOONGIFT、増井 雄一郎/Toreta, Inc、古川 陽介/node学園主催、竹添 直樹/GitBucket開発車)
  • 『先達に聞くこれからのエンジニア像』(よしおかたかひろ/楽天株式会社、伊勢 幸一/テコラス技術研究所、及川 卓也/google)
  • まとめ

・ 『はやぶさ開発者に聞く〜一度きりのテスト対策〜』

(和田 卓人/タワーズ・クエスト株式会社代表取締役社長、鳥居 剛司/株式会社バスキュール、成田 伸一郎/JAXA(宇宙航空研究開発機構)
・ 『IoT・ウェアラブル・VR〜今後のデバイスに向けた開発手法について〜スマホの次を見据えて〜』
(佐々木 浩一/ニフティ株式会社)
・ 『Webエンジニアなら抑えておきたい最近のOSS事情』
(中津川 篤司/株式会社MOONGIFT、増井 雄一郎/Toreta, Inc、古川 陽介/node学園主催、竹添 直樹/GitBucket開発車)
・ 『先達に聞くこれからのエンジニア像』
(よしおかたかひろ/楽天株式会社、伊勢 幸一/テコラス技術研究所、及川 卓也/google)

・ 『はやぶさ開発者に聞く〜一度きりのテスト対策〜』

(和田 卓人/タワーズ・クエスト株式会社代表取締役社長、鳥居 剛司/株式会社バスキュール、成田 伸一郎/JAXA(宇宙航空研究開発機構)
ロケット開発といった失敗が許されない環境では、どういった形でテスト環境を作っているのか?とかどういった思想でテストをに望んでいるのか?といった事を期待していたのですが、そちらの話よりも技術伝承とか人材育成の話が興味深かったです.
JAXAの成田さんが、(宇宙航空研究開発のような)フロンティアな領域では技術伝承に関して職人さんみたいなところがあって、体系立てて人材を育成するという環境ではないといったような話をされていたのがとても印象的でした.
twitter のタイムラインを眺めているとフロンティアな領域にいる人は、その領域とか既得権みたいなものを守りたいから知識を外に出したがらないのでは?といった意見が多かったように感じたのですが、個人的には知識・ノウハウを体系立てられるほど事例がないからこそ「フロンティアな領域」であって、未開拓の地を切り開いたあとに知識体系がまとまって、人材育成システムに組み込まれていくものなんだろうと考えながら話を聞いていました.
また、肝心のテストに関しては、「テストの価値判断基準はどのように行うのか?」といった問いに対して鳥居さん、成田さん共に(定量的に)費用対効果の評価を行うと答えていたのが、当たり前の回答ながら色々と考えされられました.
具体的な話は上がっていませんでしたが、「リスクの発生確率と発生時の損失を評価して...」といった言葉も上がっていたので、"発生確率 × 損失 > コスト"みたいな判断をやっているんだろうか...などと想像していました.
(で、定量的な判断だけではなく、定性的な判断が必要になるケースも存在して、プロジェクトリーダーの判断に委ねられることも少なくないことから、人材育成の話につながる)
あと、JAXAで行っている「Lesson & Learns」というプロジェクト終了時(?)に、マネージャ、リーダー、スタッフといった立場毎にプロジェクトを通して学んだことをまとめておき知識や情報を文書化して残し情報共有とするといった話は、実践してみたいと思いました.
(JAXA用語ではなくプロジェクトマネジメント技法のようですね)
 

・ 『IoT・ウェアラブル・VR〜今後のデバイスに向けた開発手法について〜スマホの次を見据えて〜』

(佐々木 浩一/ニフティ株式会社)
ランチセッションということで、各会場前でお弁当が配られてそれを食べながらお話を聞くというセッションでした.
...私はたばこを吸っていたらお弁当がすでに無くなっていて、ひもじい思いをしてしまいました...
皆さんの食べている旨そうなお弁当のにおいが...
セッション内容は、「NiftyのmBaaSをIoTでも活用しようぜ」「社会環境的にエンベーデッド環境とクラウドの組み合わせってホットな感じだから、BaaSみたいなサービスを活用すると良いことあるかもね」って話でした.(超要約)
BaaSみたいなサービスは、ケイプロのような規模の小さな団体には相性が良いと考えていて、次回のパスツールで実験的に導入を進めたいと考えているところです.(NiftyのmBaaSを試してみるつもりです)
IoT のクラウド環境にBaaSを使ってという提案にもかなり賛成で(かつ興味があって)、多少なりとも技術投資をしたいなと考えているので、わくわくしながら話を聞いていました.
ってか、Arduino か Rasberry PI を買って遊んでみたいです.

・ 『Webエンジニアなら抑えておきたい最近のOSS事情』

(中津川 篤司/株式会社MOONGIFT、増井 雄一郎/Toreta, Inc、古川 陽介/node学園主催、竹添 直樹/GitBucket開発車)
Web業界のエンジニアの視点とか考え方を生の声で確認したいという、CROSS に期待した大部分をになってくれたセッションでした.
MOONGIFT( http://www.moongift.jp/ ) は、以前からちょいちょい覗かせていただいております.
今のところは、内容が濃くて消化不良になってしまっているので、上手く言葉にすることができないのですが、拾った用語を辿っていっていこうと考えてます.
OSS関連の裏話(?)として、Node.js と io.js の話がとても興味深かったです.
ざっくりまとめてしまうと、io.js は Node.js の組織運営が上手くいかなくて(Node.js の)Fork から産まれた、そこには Node.js はリリーススケジュールだとかissue/featureの消化に対する透明性が薄れてきてしまったからという背景があるという話でした.
OSSは機能も大事だけれども組織運営も同じように大事だということは、なんとなく話に聞くことでしたが、具体事例としての Node.js / io.js の話を聞き色々な気づきがありました.

・ 『先達に聞くこれからのエンジニア像』

(よしおかたかひろ/楽天株式会社、伊勢 幸一/テコラス技術研究所、及川 卓也/google)
エンジニアの(自分自身の)技術戦略についてのパネルディスカッションでした.
社内のエンジニア教育について、(パレートの法則でいう80:20のように)積極的に学ぼうとする人とそうで無い人がいる中でどのように会社の技術レベルを上げていくのかという問いがあったのですが、「20%の比率を上げるよりは、80%の人たちにハッカー文化への理解を広げる」(よしおかさん)とか「(80%の人はほっといて)学ぼうとする20%の足を引っ張らないことに注意を向ける」(伊勢さん)とか「人の流動性が高くなり、適切な評価システムがあると自浄されていく」(及川さん)といったようなことを話していたのが印象的でした.
このセッションも消化不良気味なので、(後で思い返すために)気になった言葉だけを書き出しておきます.
(エンジニアの生存戦略のパネル)
「利他的行動は、利己的遺伝子の生存戦略として説明できる(集団が生き残る事が、自己の生存戦略になる場合に利他的行動が合理的になる?)」
(経営層とエンジニア、CTOへのキャリアパス/定義という文脈で)
「良い経営者というの定義はすでに明確になっていて、"お金を稼ぐこと"(会社を存続させることができること)」(よしかわさん)
「CTOは、どうやって技術を使ってお金を稼ぐのかを考える役割」(よしかわさん)
「技術がわかるからCTOになれるわけではない」(伊勢さんだったかな?)
(エンジニアの技術力を上げるためには情報発信が重要という文脈で)
「負のフィードバックも大事で気づきがあり、それにめげないで気づきに変えられるスルー力も大事」(及川さん)

・ まとめ

生のWebエンジニアの反応を見たり直接話を聞きながら、「どういった技術分野に興味があるのか?(ホットなのか?)」「どういった事を考えているのか?」「注目されているキーワードを拾いたい」といったことを知りたいという期待には十分すぎるほどこたえてくれた、とても満足のいくカンファレンスでした.
惜しむらくは、アンカンファレンスが始まってすぐに呼び出しが掛かってしまって、直接いろいろな人たちからお話を伺うことができなかったのがとても残念でした.
いただいた情報をあしがかりに、また勉強を進めたいと思います.

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